【商品説明】
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「第67回 長野県清酒品評会」で「主席優等賞受賞」!
令和二年開催「第67回 長野県清酒品評会」において、我が「大信州」が「主席優等賞受賞」の快挙を成し遂げました。主席優等賞とは、単独一位での受賞と言う事で、パーフェクト受賞と言う事になります。
しかも今回特筆すべきは、アル添の大吟醸では無く、純米大吟醸と言う事と、これまでの常識とも言える山田錦での受賞では無く。大信州が拘り続けて来た。契約栽培の「金紋錦」での受賞という言う事で、正に隆一氏の悲願とも言える受賞です。
これまで、鑑評会での金賞に一歩及ばない状況が続いていた事を考えると、悔しい思いをしつつも初心を忘れず努力し続けてきた事の努力が報われた瞬間と言えます。隆ちゃん。おめでとう御座います。
今回ご紹介のお酒は、本受賞を記念して限定で発売するお酒となります。大信州ファン必飲のこのスペシャルなお酒。蔵元と悦びを分かち合って頂ければ幸いです。
【スペック】
使用米:長野県八重原産契約栽培米「金紋錦」
精米歩合:38%
使用酵母:自家培養酵母
アルコール度数:16.0
日本酒度:-2
酸度:1.2
瓶詰タイプ:火入瓶貯蔵
保存:要冷蔵
【大信州ものがたり】

_おやっさんが残してくれたこと_
現在の「大信州」の礎を築いた小谷杜氏・下原多津栄大杜氏は、蔵の内外から_おやっさ__おやじさん__じっさ_と呼ばれ、慕われてきました。おやっさが初めて大信州の酒造りに携わったのは16歳のとき。前身である原田屋酒造店に入蔵し、途中、岐阜県や福井県の蔵にも行きましたが、大信州が発足するときに呼び戻され、以来2008年に91歳で引退するまでの75年ものあいだ、杜氏を務めました。
酒を唎いてもらおうと、ほかの酒蔵から杜氏や蔵人が訪ねてくることも数知れず。そして、その唎き酒は、米の磨き具合から吸水の量、麹の温度など、酒ができあがる過程をたどり、まるで一緒に仕込んだかのようにすべてを当てる、神がかったものでした。「背筋がぞくぞくしておっかなかった」。名杜氏と称された小谷杜氏の仲間にも、そう言わしめました。

精米歩合の高低に関わらず、すべて同じだけ手をかけて造る今の酒造りは、おやっさが望んだことです。「米が黒えってだけで大事にされなくて、米がかわいそうだ」。米が黒いとは、精米歩合が高いこと。鑑評会出品酒のような精米歩合が低い白い米は手間ひまかけるのに、精米歩合が高い黒い米を使った酒は手間ひまかけない。それがかわいそうだと嘆くのです。おやっさらしいその言葉に、わたしたちは精米歩合に関わらず、全量、鑑評会出品酒同様の手をかけることに決めました。全量自家精米をしているのも、おやっさの玄米と精米へのこだわりがあったからです。
また、生酛や山廃、速醸酛など、さまざまな造りを極めたおやっさが、そのうえで集大成としたのが高温糖化酛でした。その一方、主流となっていた速醸酛も知りたいという後進からの声を受け、速醸酛の技術も受け継いでくれました。自身の集大成があるにも関わらず若手の声にも耳を傾ける姿、そして伝えるからにはと遅くまで机に向かい続け自ら改めて学んでいた姿からも、わたしたちは薫陶を受けました。

このように、残してくれたのは酒造りの技にとどまりません。最たることは、愛感謝という気持ちです。信心深いおやっさは、道具や米、水、人、そして見えないものにすら愛情や感謝の気持ちをもって酒造りに臨みました。今も造りがはじまる前に蔵人が「愛感謝」と手書きした紙を持ち場に貼り、酒造りができることに感謝を捧げています。「和を以って貴しと為す」という姿勢も、おやっさの座右の銘です。
わたしたちの酒造りは、技も姿勢も、おやっさの世界観を遺伝子として受け継ぎながら蔵人一人ひとりが鍛錬を重ね、築き上げたものです。これからも、大信州が誇りとするその酒造りに日々励み、そして、さらに磨いてまいります。
【蔵元】
大信州酒造株式会社
所在地:〒390-0852 長野県松本市島立2380
電話 :0263-47-0895
http://www.daishinsyu.com/about