【商品説明】
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「不倒翁」は、起上がり小法師の異称!
「不倒翁」は、起上がり小法師の異称です。倒しても倒しても、また起き上がる生命力を、上質な野性味たっぷりのこの特別なお酒に重ねました。他のいっさいの酒の影を薄くしてしまうほど個性的なこのお酒は、たったひとタンクのみの限定品として数年前に登場しました。完売したものの、アンコールの声が鳴り止まず、このほど晴れて、定番ラインナップとなりました。現在のお酒は2013年産の大七が誇る純米生酛造りの特異な古酒を、大切に見守り熟成させてきた逸品です。長い歳月を経て豊熟した黄金色の雫には、旨みがぎっしりと詰まっています。お燗で頂くと、体中に滋味が染み渡り、体の芯に暖かい火が燃えるようです。
●webmaster試飲コメント
色は、ほうじ茶のようなファンキーで、濃い目の色合い。香りは、古酒独特の渇いた枯れ葉様の香り。口に含むと、程よい酸味が感じられ、枯れてこなれた味わい。複雑な味わいなので、好き嫌いは分かれるかも知れませんが、チャレンジに値するレベルの高い仕上がりです。お酒の善し悪しが分かる方にはほぼ満足頂ける味わいかと存じます。
【スペック】
使用米:五百万石
精米歩合:69%(扁平精米)
使用酵母:協会7号
アルコール度数:15度
日本酒度:+5
酸度:2.2
アミノ酸度:1.2
飲み頃の温度:40〜45度(上燗)
瓶詰タイプ:火入
保存:静かな冷暗所

【蔵元ストーリー】
●生酛造り
生酛造りとは、1700年頃に確立した日本酒の最も伝統的かつ正統的な醸造法です。大桶での発酵に必要な酵母を、あらかじめ小さな桶で育てる工程を「酛」ないし「酒母」といいますが、生酛造りでは、自然の微生物の生存競争を利用しつつ、熟練を要する複雑な工程と通常の三倍もの時間をかけて、精強な優良酵母を純粋に育てあげます。ここではその中の代表的な作業である「仕込み」「酛摺り(山卸)」「暖気入れ」の3つの作業があります。
●仕込み
優良な酵母を集中的に育てる工程を「酛」といい、その最も正統的な手法が「生酛」です。生酛の「仕込み」は、まず酛麹、蒸米、仕込み水を、半切り桶(はんぎりおけ)という口が広く浅い桶に一定量ずつ入れ、よくかき混ぜます。1回に、半切り桶8つ仕込みます。

●酛摺り(山卸)
生酛造りならではの工程「酛摺り」です。「山卸(やまおろし)」ともいいます。蕪櫂(かぶらがい)という道具を使って、蒸米と麹をペースト状に丁寧に摺りつぶします。8枚の半切り桶に対し、それぞれ一番摺り、二番摺り、三番摺りと三回にわたって行います。
●暖気入れ
「暖気入れ(だきいれ)」は、暖気樽(だきだる)という湯たんぽのような道具を使って温度を高め、微生物の動きを活発にします。8枚の半切り桶で丁寧に摺りつぶした酛は、壺代(つぼだい)という1本の小タンクに集められます。暖気樽によって少しずつ酛の温度を上げていき、乳酸菌を育て、乳酸を生成させて雑菌を淘汰します。ここに酵母を添加すると、力強い酵母が純粋に育っていきます。やがて酵母自身が十分な熱を発するようになり、暖気入れ作業は不要になります。
【蔵元】
大七酒造株式会社
所在地:〒964-0902 福島県二本松市竹田1-66
電話 :0243-23-0007
https://www.daishichi.com/