【商品説明】
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●噴出し危険!!吹き出しに十分ご注意ください。!
まず「滓(おり)」から説明いたしましょう。出来あがった醪(もろみ)を搾る場合、袋に入れて槽(ふね:搾り器)による槽掛け(ふながけ)と言われる搾り方が旧来のやり方です。その時最初に出てくる「あらばしり」と言う薄濁りの部分、次に「中垂れ」と言う透明の部分、最後に圧力をかけて搾るのが「攻め」と言う部分です。これをタンクにひとまとめにして入れたとき、下方に沈殿物が溜まります。この沈殿物がいわゆる「滓(おり)酒」です。この部分には米のエキス分が非常に多く存在しています。
この滓酒を別置した滓タンクに入れます。次々に搾られるあらゆる種類の滓酒がこのタンクに混入され、満タンになったとき瓶詰めしたものが「月の輪 滓酒」です。故に一言では言えない複雑美味を醸し出しております。
澄み酒(清酒)に憧れた時代、どぶろく(濁酒)は軽蔑されていました。ましてや滓酒は「造り酒屋のカス」と言われ、その美味しさとは別に軽視されていたのです。時代は変わり、普通の美味しさに飽きた消費者の皆様にこの滓酒は強い支持を受けております。
この滓は機械で搾った酒からは絶対に出ません。槽(ふね)を使う手作業による搾りでしか取ることが出来ません。3千本に予約限定し、2月下旬に一斉販売させていただいております。成分は毎年異なりますが、大差はございません。アルコール度数は17度です。
●webmaster試飲コメント
先ずは、滓を入れない上澄みだけ頂くと、濃厚でお米の旨みと吟味が凝縮された感じ。澱を混ぜると、滓が濃密なので、トロミというよりゴク味に近い密な感じです。甘みの無いドライな甘酒のような独特な味わい。今年は、例年に比べ派手さを感じさせ無い落ち着いた味わいに仕上がっております。
【スペック】
原材料:米、米麹、醸造アルコール
アルコール度数:17%
瓶詰タイプ:活性酒
保存方法:要冷蔵
<蔵元ストーリー>
●「月の輪」の由来
源頼義、義家父子が厨川の柵に安部貞任を攻略に来た時に3万2千の軍団を偵察のため宿営させたのが現在の蜂神社にあたる場所で、蔵の近くにあります。義家は兵士、兵馬のための飲料を得るために池を掘ったそうです。たまたま9月15日の月夜に源氏の旗に描かれた日月が池に写り、金色に輝いたといい、これを見た将軍頼義は兵士一同に「これ厨川柵攻略の吉兆なり、直に進軍せん」と命を下し、17日には厨川を陥落させました。後に陸奥守鎮守府将軍藤原秀衡がこの池を訪れ、その吉兆の話を聞いて池を円形に修理しその中に太陽と三日月を模った島を作ったのが今に残されており、これを「月の輪形」と呼んだと伝えられています。現在この「月の輪形」は紫波町の史跡に指定されております。
●「企業としてではなく 家業として」
法人化した現在でもこの理念を持ち続け、常に伝統の継承と技術の革新を目標に掲げ、日本酒造りには不向きと言われるもち米を100%使用した純米酒の製造や、原料の米を最大限に利用するしょうちゅうの製造にも取り組むなど新しい事に挑戦し続けております。
●会社略歴
若狭(現在の福井県)出身の横沢家初代は、現在の地において麹屋を営んでおりましたが、横沢家4代目の徳市が酒造りへの情熱に燃え、酒造業を創業した1886年が月の輪の歴史の始まりです。代々の当主は酒造りに携わっている事から平成3年より現蔵元(横沢家7代目)の横沢大造が当主と杜氏を兼ねるオーナー杜氏として酒造りの指揮を執っておりました。平成17年11月1日に法人化した時点で横沢裕子が杜氏となり新体制での酒造りをしております。
【蔵元】
有限会社月の輪酒造店
所在地:〒028-3303 岩手県紫波郡紫波町高水寺向畑101
電話 :019-672-1133
https://www.tsukinowa-iwate.com/