【商品説明】
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「蕾(つぼみ)」には、前途有望なヒト・モノ・コトの意味があります。そして「純米吟醸酒 一蕾」は、その一本の酒を手にされた方、その一杯の酒を口にされた方、“皆様の前途が明るく拓けていきますように・・・”との願いを込めて命名されました。
ナチュラルで華やかな香りと柔らかく包み込むような味わいが絶妙なバランスで調和するこの酒は、まさにそんな願いの込められた「一蕾」と呼ぶにふさわしい酒質に仕上がりました。私たち「一蕾」の製造・販売に携わる者すべてが、心を込めて醸し、手から手へ一蕾のついた一輪の花を優しく手渡すようにお届けすることを約束させていただきます。
そんな約束こそが、「一蕾」に託した思いを伝え願いを叶えてくれると、私たちは信じております。きっとこの「一蕾」は、皆様の心の中で大輪の花を咲かせてくれることでしょう。
【スペック】
原材料:米(国産)・麹米(国産米)
使用米:山田錦・吟の夢・松山三井・朝日
精米歩合:60%
使用酵母:熊本、高知AC-95、1801
アルコール度数:15.0〜15.9
日本酒度:+4
酸度:1.2
アミノ酸度:1.1
貯蔵方法:瓶貯蔵(マイナス5℃以下)
瓶詰タイプ:瓶火入れ1回
保存方法:要冷蔵
<蔵元ストーリー>
●司牡丹の由来・社宝「芳醇無比乃巻」
今から約400年の昔、関ヶ原の合戦直後の慶長8年(1603年)のことです。関ヶ原の勲功により、徳川家康から土佐24万石を賜った山内一豊に伴い、土佐に入国した山内家の首席家老、深尾和泉守重良は佐川万石を預かることになります。その時、深尾氏に従ってきた商家の中には、酒造りを業とする「御酒屋」の名が見られました。深尾家出入りの御用商人で「名字・帯刀」を許された格式ある酒屋です。この酒屋が、司牡丹酒造の前身であります。
以来、佐川の地に伝統正しい酒造りが受け継がれ、大正7年(1918年)、佐川の酒造家が結集して近代企業として株式会社を設立。そして佐川出身の維新の志士、明治新政府の宮内大臣も務めた田中光顕伯爵(坂本龍馬、中岡慎太郎亡き後の陸援隊長)は、この佐川の酒を愛飲し、「天下の芳醇なり、今後は酒の王たるべし」と激励の一筆を寄せ「司牡丹」命名。「牡丹は百花の王、さらに牡丹の中の司たるべし」という意味であります。
●社宝「芳醇無比乃巻」
昭和5年(1930年)、高知県出身で時の総理大臣、浜口雄幸首相から司牡丹に「芳醇無比」の賛辞の一筆が届けられました。これを聞いた司牡丹の名付け親、田中光顕伯爵は「私も何か言葉を添えよう」と一筆をしたため、「空谷と名にはよべども水音も跫音も高く世にとどきけり」「酒の名の牡丹は獅子によりてこそ高くかほらめ千代の世までも」の二首を寄せられます。これは浜口首相の一筆と合わせて表装の上「芳醇無比乃巻」と箱書きまでされた丁重な贈答でありました。
「空谷」は浜口首相の雅号から、「獅子」はライオン宰相の異名から、そして百花の王「牡丹」は百獣の王「獅子」とは切っても切れぬ関係。つまり、「ライオン宰相浜口雄幸の名声と共に、司牡丹はいつまでも酒の王者であろう」という意味なのです。その後、田中伯より手紙が届き、「ずっと気になっていたが、やはり下の七字の<千代の世までも>は<のちの世までも>の方が良いと佐々木信綱博士にも言われたので書き直したい。面倒だが送り返してほしい。」とのこと。間もなく、改めて書き直されたものが再び表装されて届けられました。「酒の名の牡丹は獅子によりてこそ高くかほらめのちの世までも」これが、現在も社宝として司牡丹酒造に所蔵されている「芳醇無比乃巻」なのです。
【蔵元】
司牡丹酒造株式会社
所在地:〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1299
電話 :0889-22-1211
https://www.tsukasabotan.co.jp/